はじめに
リールの定期メンテです。今回は15CURADO201をメンテし、ついでにウォームシャフトのブッシュとハンドルノブのブッシュをボールベアリングに交換しました。
まずは分解
分解手順の詳細は割愛。ご興味ある方はこちらの記事をお読みください。
早速分解しました。
ウォームシャフト。黄色の部品(ブッシュ)をボールベアリング化することによりウォームシャフトの回転がよりスムーズになるはずなので、それによる巻き心地アップを狙います。
ボールベアリングはミネベア(NMB)のミニチュアベアリング。サイズは内径4mm×外径7mm×厚さ2.5mm。1個200~300円くらいです。ハンドルノブのブッシュも同じサイズです。ウォームシャフトで1個、ハンドルノブで4個使います。別のリールもボールベアリング化する予定なので、10個入りを購入しました。
サクッと交換する予定でしたがここで問題発生。ベアリングが入りません。バリに引っ掛かっているようなシャフトの真円度が悪いような、とにかく入りません。他のベアリングでも試しましたが同じ感じで入らず焦ります。
シャフト側の精度に問題があるのだろうと判断。小さくちぎった耐水ペーパー(400番)でシャフトの端を挟み、クルクルと回しながらバリ取りを行います。
初めての事なのでビビりながら作業。少し削ってはベアリングに合わせていきます。何回か繰り返して無事にはまりました。
オイルアップして仮組して動作確認。予想はしてましたがウォームシャフトにガタつきがでました。ブッシュとベアリングの厚みに微妙な寸法の差があるため、その分のがたつきです。ベアリング化あるあるなので注意が必要です。0.1mmのシムをベアリングとギアの間に挟んで再度組みなおし、がたつきがない事を確認。完璧です。
使用したシムは以下の物です。ラジコン屋さんで購入したTAMIYAのシムセット。0.1mm、0.2mm、0.3mmが10枚ずつ入ってます。ベアリング化する際には予め持っておくと安心です。ちなみにホームセンターでこのサイズのシムを見たことはありません。
次はハンドルノブのベアリング化。ウォームシャフトの件で安心しすぎて半分忘れてました。交換してから組み立てる予定でしたが、組み立て途中に気付いたので交換作業開始。キャップを精密ドライバーでほじって外し、中のネジを外せばノブが取れます。
ネジには画像の樹脂製ワッシャーが付いてたりします。ミスなのか仕様なのか、付いている場合と付いていない場合があります。私のCURADOは片方のネジにのみついてました。結構な量のグリスがついてますので、一緒に拭き取ってなくさないように注意が必要です。で、案の定ベアリングに交換するとワッシャーが無い方のみガタがでたので、0.2mmのシムを挟みました。
ノブを取り付け、残りの部品を組み上げて完成。
巻き心地
「うぉー!すげーーー!!」という程の感動はありませんが、ベアリング化したものとしていないリールを用意し、巻き心地を比べてどちらがベアリング化したものかを当てるゲームがあれば、8割の確率で当てられると思います。伝わりにくいかもしれませんがそんな感じです。特にハンドルノブは触った瞬間から抵抗なく回る感じが良いです。使用するオイルやグリスによっても巻き心地は変わるので一概には言えませんが、トータルチューニングの一環としてのベアリング化は、個人的にはありだと思います。
以上になりますが、今回の記事がどなたかのお役に立てば幸いです。