今年のシーズンに向けて
リールのメンテナンスをぼちぼちやり始めました。今回バラすリールは17スコーピオン。約1年ぶりのメンテナンスです。リールはおよそ1年に1回くらいのペースで分解洗浄してます。機械いじりとか元々好きな方なのでまったく苦ではありません。むしろ楽しみながらやってます。
使用時間は多分50時間くらい
去年はあまり釣りに行けませんでした・・・。多分20回くらいかと思います。毎回同じタックルを使っているわけではないので、このリールに限定すると使用時間は50時間くらいじゃないでしょうか。無茶な使い方はしていないのであと1年くらいであればこのまま使用しても問題ないと思いますが、安心感と自己満足度を満たすためにメンテナンスします。
と言う訳で早速分解
今回は分解過程の説明はありません。過程の詳細が気になる方は過去のブログをご覧ください。
画像はハンドル側のカバーを外した状態のもの。各部にグリスがべったりと残っています。前回のメンテでは少し抵抗のある巻き心地を意識してグリスを過剰に塗りたくったので、無駄なグリスがそのまま残っている感じです。
カバー側。さすがに飛び散ってはいませんが、過剰グリスの痕跡がこちらにも見受けられます。
9割くらい分解したところ。手がグリスでベトベトです。
古いグリスを拭き取り、パーツクリーナーで洗浄し、オイル塗って組み上げたところ。今回はグリスを一切使いませんでした。ギヤを含めた各摺動部には全てオイルを塗布しています。ドラグ周りのパーツもオイルです。
外側のケース、スタードラグ、ハンドルを取り付けて完成。レベルワインダーのキャップの締め込みを忘れてしまった気がしないでもないですが、多分大丈夫でしょう。共感される方もいらっしゃると思いますが、メンテ後のリールは大物を釣ってくれそうな雰囲気を醸し出してます。
今回使用した潤滑剤
車用のエンジンオイル添加剤である『GRP』というものを使いました。別のリールに使用した記事を過去に執筆していますが、結構昔から使ってたりします。もちろんリール用に購入したわけではなく、車に使用した空きボトルから極少量を抽出して使ってます。
なんでこんなものを使っているかというと、とくに論理的な理由はなく、その昔何気なく使ってみたら結構いい感じだったからです。エンジンオイルの添加剤としては知る人ぞ知る高性能な潤滑剤らしいのですが、樹脂類を痛めることは無いとの事から試しにリールに使用してみたところ、イイ感じのしっとりした巻き心地になったので、それ以来時々使用しています。
粘度の数値はわかりませんが、シマノのリール用純正オイルに比べると硬いです。そのため、軽い巻き心地を望んでいる方には向きません。ちなみにその昔には車のエンジンオイルなんかもリールの潤滑剤として試した事がありましたが、巻き心地が結構固くなってしまったのでお勧めできません。
グリスとかオイルとかについて
まず最初に私の釣行数とリールに対する考え方ですが、釣行はどんなに多い年でも100回/年くらいです。99%がおかっぱりで1%がカヤックフィッシング、全て淡水での釣りです。釣行時間は天候やその時の気分にも左右されますので、30分くらいで撤収する時もあれば朝から晩まで楽しむこともあります。リールに関しては魚を釣るための道具であり頼もしい相棒と認識しているので、わざと雑な使い方はしませんが過保護な扱いもしません。そして冒頭にも書きましたが、分解洗浄を伴うメンテナンスは年に1回くらいの頻度で実施、オイル挿しは適宜実施しています。
上記を踏まえてグリスとかオイルとかについての個人的な見解ですが、私レベルの使い方であればオイルだけで十分、グリスは不要です。10年くらい使用しているリール(メタニウムMg7)があり、実際にオイルだけのメンテで数年使った事がありますが何ら問題は起きませんでした。また、分解した時にオイルの成分が全部流れ落ちて油膜が切れてたなんて事もありませんでした。
趣味の世界なので良いとか悪いとかの話ではなく、私自身も不要と言っておきながら色々なグリスを試してますし、硬すぎるグリスで何度か失敗しています。そういう失敗も良い経験だったりするのですが、今回使ったGRPは特に問題無く使えているオイルになりますので、リール専用ではありませんが気になる方は試してみてはいかがでしょうか?(高額なのでリールのメンテだけのために購入するのはあまりお勧めしません。私のようにエンジンオイルの添加剤が主目的で、僅かな残りをリールに使用するのが良いと思います。また、実際に試す場合は自己責任にてお願いします)
今回の記事がどなたかの役に立てば幸いです。