オフセットスモラバの作り方

釣り関連
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はじめに

とにかく良く釣れるスモラバ。バス釣りをされている方であれば1度くらいはその恩恵に与った事があるのではないでしょうか?私にとっては昔から絶大な信頼を寄せているルアーであり、不動の1軍ルアーとしてタックルボックスに常に忍ばせてあります。とりあえずスモラバで1匹釣ってから他のルアーを使うスタイルが、ここ数年では多いです。

私にとって最強ルアーと言っても過言ではないスモラバですが、市販の物を使っていた時はとにかくロストしまくっていました。ガード付きであろうと一投目から根掛かりする事も少なくなく、釣行の度に何個かロストし、過去の不名誉な記録として1日に12個(その時所持していたもの全部)ロストした事もありました。

ロストしても値段が安ければ財布へのダメージは少なくて済みますが、1個500円前後するので結構大きななダメージを受けます。加えて、少なからず環境を汚してしまった罪悪感を抱きます。

そんな訳で、根掛かりしにくいオフセットフックのスモラバは無いものかとネットや釣具屋で探しましたが、当時は見つからなかったので自作の道を進みました。

スカートの長さや太さ、本数などを色々と試しましたが、細かい部分は抜きにして今では作り方がほぼ決まっています。自己流ではありますが、ご興味ある方はご覧ください。

準備するもの

材料

ジグヘッド

DECOY(デコイ)のネイルボムを使います。フックサイズ#1/0、重さ1/8ozのものです。使い方によってサイズや重さを変えても問題ありません。私はワームとのトータル重量が7g~10gのものを良く使うので、このフックを多用しています。

1/8oz(3.5g)ですが実測値は約3.0gでした。

スカート

形状の異なる3種類のものを使用します。全て「がまかつ」のシリコンスカートです。このシリーズは安くて量が多く、色も豊富なのでありがたいです。今回は余り物で作成しますので、色味は適当です。

0.9mmのフラット形状。太く張りがあります。12本に裂くことができます。
0.6mmのラウンド形状。ほどよい張りがあります。20本に裂くことができます。
0.6mmのフラット形状。ふにゃふにゃです。20本に裂くことができます。

針金

錆に強いステンレス製の細い針金を使います。専用のスレッドでも構いませんが、針金のほうが楽に作成できます。

0.3mmのステンレス線。

塗料(なくても良い)

おもりの部分を塗りたい人は用意しましょう。塗らなくても釣果に影響は無いと思いますし、テトラや石などの硬いものに当たるとすぐに剥がれてきます。私は最初の頃は塗ってませんでしたが、釣果に比例して創作意欲が湧いてきてしまい、今は塗るようにしています。塗る場合ですが、おすすめの塗料は車用のタッチペンです。ノリがよくタレも少ないため綺麗に塗れます。ただ、スモラバを作るためだけに買うのはちょっと高くつくので、コスト重視の場合は塗らない方が良いです。100均にあるマニキュアはタッチペンに比べてノリが悪く乾きも遅いので、個人的にはお勧めしません。

道具

ハサミ

シリコンラバーを切る時に使用します。シリコンラバーが切れれば何でも良いです。

ラジオペンチ

針金を締め込む時に使用します。2つあると便利です。

ニッパー

針金を切る時に使用します。

テープ

シリコンラバーを留める時に使います。セロハンテープや粘着力の弱い養生テープが良いです。

作成手順

塗装

おもりの部分を塗って乾かします。確実に乾かすため一晩放置します。

スポンジに切れ込みを入れ、フックを挿して一晩放置
一晩経てば完全に乾きます。

シリコンスカートのカット

シリコンスカートは50mm~60mmが丁度良いと思います。また、バラバラ感を出すために予め斜めにカットしておく方法もあります。この辺は好みでアレンジしてみてください。今回は0.9mmフラットを60mm、0.6mmラウンドを60mmで斜め、0.6mmフラットを55mmでカットしてみました。

シリコンスカートの量はお好みで増やしたり減らしたりして構いません。ただし、多いほどワームを取り付けにくくなるので注意が必要です。

針金のカット

針金を適当な長さでカットします。100mm程度あれば十分です。

シリコンスカートをフックへ仮留め

シリコンスカートを重ねる順番は何でも良いと思います。今回は外側から0.9mmフラット、0.6mmフラット、0.6mmラウンドとしてあります。フックを包み込むようにセットし、テープで留めます。

シリコンスカートの固定

針金を片結びの輪っかにしてフックに通し、締め付けます。針金が細いのでラジオペンチで両端を挟んで引っ張ります(素手だと滑ります)。固定する場所はアイとクランクの間の部分で、スカートの先端から25mmくらいの所を締めます。

片結びで締め付けた状態
締め付けるスカートの位置が2mm違うと仕上がりの印象が大分変ります。60mmの長さの場合、先端25mm、後方35mmの割合が私の中ではベストなバランスです。

針金を一周させ、捻じりながら締め込んでいきます。締め込みすぎると針金がねじ切れてしまいますので、程よく締め込みます。逆に締め込みが甘いとスカートがくるくると回ってしまいますが、実害はほとんどないので不安な場合は若干緩めでやめておいたほうが無難です。

余分な針金をカットします。根本から2mmくらい残っていれば十分です。

残った部分を倒しておきます。

針金の代わりに専用のスレッドを使っても問題ありません。むしろスレッドの方が綺麗に仕上がります。ただ、スレッドの場合はフックを固定するバイスが無いとやりにくいので、手軽に固定できる方法として針金をお勧めします。

シリコンスカートを裂く

一番面倒な作業です。爪の先で1本1本切り離し、付け根まで引裂きます。

1本1本裂いていきます。0.6mmフラットが一番やりにくいです。
先端側を全て裂いた状態。

全て裂き終わったら完成です。スカートの総数は54本、重量は約4gあります。これにドライブスティック3.5インチ(約4.2g)を付けると総重量約8.2gになり、ベイトフィネスで扱いやすいスモラバとなります(ワームの重さはこちらを参照ください)。

作ることが楽しくて仕方なかった時期に大量に作ったスモラバ達。中には5年以上前のものもあります。

使い心地・釣果

体感ですが根掛かりは確実に減り、単価が1個100円ちょっとと安いためロストに対する恐怖心が減ってカバーも遠慮無く責められるようになりました。そのお陰もあってか、釣果も良くなった・・・・・・・気がします・・・。

単価(概算)の内訳
  • フック1個・・・約60円
  • シリコンスカート180mm(60mm×3)・・・約36円
  • 針金100mm・・・約5円
  • 塗料・・・算出不能。塗らなければ0円。

デメリットとしては、ワームの先端を引っかける部分がシリコンスカートのせいで狭くなるので、ワームがちぎれやすくなってしまう事です。私の場合は2匹目でほぼ確実にちぎれますが、そんなデメリットを差し引いてもそれに勝るメリットがありますので、気になった方はオフセットスモラバを作ってみてはいかがでしょうか。

何より、自分の手で作ったルアーで釣れると最高に楽しいです!

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

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