ストローを使った防水着火剤の作り方

キャンプ道具関連
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はじめに

春先や晩秋の肌寒い時の釣行時には釣り場でコーヒーを飲んだりカップラーメンを食べたりします。お湯はガスを使って沸かす事がほとんどですが、河原などの自然の中にいるとあえて便利なものを使わずにその辺の枯れた枝葉を集め、ライターを使わずメタルマッチで火を熾したくなる事が時々あり(その行為自体が楽しい)、そんな時に安定して火を熾すためのちょっとした着火剤があると便利だなと常々思っていました。

理想の着火剤はメタルマッチで簡単に着火可能で携帯性と保管性に優れ、尚且つ防水性能を備えたものになります。色々と探してみましたが商品として手ごろな物が見つかりませんでしたので、ネットの情報を参考に自分の使い方にマッチするものを自作して使っています。簡単に作れて実際に何度も使用しているものなので、今回はその作り方を紹介します。

用意するもの

  • ストロー:プラスチック製の大きなストロー(タピオカ用?)が良いです。画像のものは口径が約1cmあります。100均で購入しました。
  • コットン:長方形にカットされているものです。こちらも100均で購入しました。
  • 白色ワセリン:薬局とかで買えます。300円くらいです。
  • ラジオペンチ:挟む部分が平らな物(ギザギザしていないもの)が良いです。
  • はさみ:ストローが切れれば何でも良いです。
  • ライター:火が付けば何でも良いです。

作り方

ストローを適当な長さに切ります。購入したストローは21cmあったので7cmずつ3等分しました。携帯性をより重視するなら、もう2~3cm短くても良いかもしれません。ストローを切ったらハサミの出番は終わりです。

ラジオペンチでストローの端が2mm程度はみ出るように潰して掴みます。

はみ出た部分をライターで炙って溶かします。

こんな感じで溶けます。

冷めないうちに溶けた部分をラジオペンチで挟み圧着させます。挟んで数秒経てば冷えて圧着されます。

くっついた状態。

コットンを1枚取り出してワセリンを片側にのみ塗ります。指で塗って大丈夫です。「ワセリンティンダー」などで調べるとワセリンを溶かしてコットン全体に染み込ませるやり方が多く紹介されていますが、全体に染み込ませるとメタルマッチでの着火が難しくなるので、片面だけとしています。

ワセリンを塗ったらコットンを丸めてストローに入れていきます。

最後は先端の細いもので奥まで押し込みます。

コットンを奥まで押し込んだら反対側と同じように端をライターで炙って圧着させます。

できあがり。

使い方

ハサミがあればハサミで、ナイフであれば先端で刺すようにストローを切ります。ストローの種類にもよると思いますが、結構厚みがあるのでナイフ等の刃の部分でスパッと切るのは難しいです。

コットンを取り出します。

ライター、マッチ、メタルマッチなどで着火します。

このくらいの炎になります。

塗布するワセリンの量によりますが、今回のものは2分30秒で炎が消え、それから15秒ほどで完全に燃え尽きました。時間を測ったのは初めてですが、十分な燃焼時間です。

まとめ

工程が少なく難しくもないので、慣れれば1個数分くらいで作れると思います。材料も安く、すぐに揃えられるものばかりかと思います。着火剤としての汎用性も高いので、キャンプやBBQ、ブッシュクラフトにも使えるのではないでしょうか(実際使ってます)。また、軽量コンパクトで密閉されているので、防災グッズの中に何個か忍ばせておいても良いのではないかと思います。ご興味を持たれた方は是非チャレンジしてみてください。

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