概要
3密回避で家に居ることが多く、時間を持て余していたので空き缶を使ってアルコールストーブを何個か作ってみました。実際に使ってみた感想を記事にしてますので、自作を考えている方や興味ある方はご覧頂ければと思います。
結論
まずは結論から。
何度か使ってみましたが、自分の場合は今後アウトドアでの出番は少ないかなと思います。暗い中での青い炎は綺麗なので、夕暮れ以降限定で雰囲気を味わいたい時にたまに使うレベルだと思います。用途もコーヒーの湯沸かしくらい。燃料を多く使えばインスタント麺の調理もこなせますが、燃料の出し入れ、五徳の組み立て、風防の設置を考えると、手持ちのシングルバーナー(SOTO G’zストーブ)の方が使い勝手は良いです。
作るときにちょっとだけごだわったけど効果がなかった事
①耐熱パテによる内壁の密閉度アップ
車関係の補修のために買った耐熱パテが余っていたので、これを下図のように盛り付けてみました。内壁との密閉度を上げて圧が逃げないようにし、それによって噴出口からより勢いよく気化したアルコールを噴出させて火力を上げる狙いでしたが、パテ未使用のものと火力は変わりありませんでした。
②内壁の固定にアルミテープを使用
参考にした動画やブログでは内壁の固定にホチキスを使用したものが多かったのですが、アルミテープの方が密閉度が高くなると思い、100均で購入したものを使ってみました。これも上記同様火力アップが狙いでしたが、結果はホチキス止めと変わりませんでした。
③アルミテープを折り曲げたヒートシンク的なもの
アルミテープが余ったので思いつきで実験。中央の熱をより素早く外側に伝え、気化する時間(本燃焼までの時間)を短縮させる狙いです。これ、もっとちゃんとした物であれば効果はあると思います。この程度のものでも本燃焼までの時間が平均で8秒程早くなりました。ただ、時短という観点では中央の開口部を広くした方が効果的なので、わざわざこれをやる必要は無いです・・・。
④外周をアルミテープで保護
これもアルミテープが余ったのでやってみた事。缶が重なり合っている部分の密閉度を高めるのが目的。よほど雑な作りでない限り気化したアルコールがこの隙間から漏れてるく事はないと思うので、効果は不明です。触った感じ若干強度が上がった感はありますので、手間でなければやっても良いと思います。
実際の使用風景
五徳にはSOTOのミニ焚火台(ヘキサ)を使用。
防風効果はほとんど無いので風にはめっぽう弱いです。本燃焼までの時間は開口部の広いもので約1分。狭いもので約1分30秒。200ccの水を沸騰させるのに20cc程度のアルコールを消費します。ちなみに500ccの水だと沸騰に40cc程度のアルコールを消費します。インスタントラーメンを作ってみましたが、茹で時間含めると50cc程度のアルコールが必要となります。調理途中で燃料が無くなると悲しい気持ちになり、余り過ぎると戻す作業が億劫に感じるので、失敗しながら用途に応じた適正量を把握しておくことが大切です。
その他の失敗談など
①アルミテープで防風効果を高めようとして失敗
五徳の穴をアルミテープで塞いだら防風効果上がるんじゃね?と思って試しましたが、高温になると粘着成分が焼け落ちて簡単に剥がれ、下図のようになります。1回の使用でこうなります。下の方は粘着効果を保っているので継続して使うことも不可能ではないですが、みすぼらしいのでやめました。
②缶の塗装が焼けて変色する
見た目の問題です。機能的には問題ありませんので、気にならない方は塗装剥がしはやらなくても良いと思います。個人的には作業工程で一番面倒でした(使用した缶はドクターペッパー)。
③缶を重ねる部分は細かく折り目を付けるとハマりやすい
はまらないと知恵の輪をやっているときのような苛立ちを覚えます。ラジオペンチで浅く多めに折り目を付けておくとすんなりとはまるので、横着せずに丁寧にやっておくことをお勧めします。
最後に
作成手順はネット上に多く掲載されています。高価な材料や特殊な工具は必要なく、DIY好きの方であれば簡単に作れると思いますので、アルストが気になるけど使い勝手ってどうなの?と思っている方は1度自分で作ってみる事をお勧めします。
以上になりますが、今回の記事がどなたかのお役に立てば幸いです。