はじめに
「アウトドアでそこそこ美味しいコーヒーが飲みたい!」との思いから、少し前にドリップコーヒーを始めました。今回は実際に使用している道具と手順を紹介しますので、ドリップコーヒーを始めたいという方の参考になればと思います。知識はまったく無く、道具はおろかコーヒー豆を買った事すらないレベルからのスタートでしたが、アウトドアでの利用をコンセプトに色々と調べ、そこそこ美味しいコーヒーを飲むために必要な道具と豆を揃えました。今ではケトル以外同じ道具を使って、毎日自宅でのドリップを楽しんでいます。
そもそもドリップコーヒーとは
細かく砕いた(挽いた)コーヒー豆に上からお湯を注ぎ、フィルターを通して淹れたコーヒーの事です。他にもパーコレーターという道具を使うなど、コーヒーの抽出にはいくつかの方法がありますが、外で1~2杯のコーヒーを入れる場合はドリップコーヒーが一番手軽だと思います(道具のサイズが小さく後始末も簡単)。
道具について
新しく買ったもの
ミル
コーヒー豆を挽く道具です。これが一番悩みましたが、携帯性、品質、値段のバランスを考えたうえで、キャプテンスタッグの製品を選びました。1回に挽ける豆の容量は1杯分です。500回(杯)分以上豆を挽いていますが、今のところ問題はありません。品質が良いため部品同士のガタつきはまったくと言っていいほど無く、外側はステンレスなので落として割れてしまう事もありません。
ドリッパー
フィルターを支える道具です。UNIFLAMEのコーヒーバネットcuteを使っています。プラスチックなどでできている一般的なドリッパーの方が安くて安定性があり使いやすいですが、持ち運びの面ではコンパクトにたためる事のアドバンテージは高く、不安定感は使用するにつれて慣れてきました。
フィルター
挽いたコーヒー豆を受ける容器です。紙製の一般的なフィルターを使っています。茶色と白がありますがどちらでも良いと思います。飲み比べてみましたが私には違いがわかりませんでした。
既に持っていたもの
ガスバーナー
愛用のSOTO G’zストーブです。かれこれ10年くらい使用しています。ほぼ湯沸かし専用でガスは普通のCB缶を使ってます。
ケトル
スノーピークのケトルを使ってます。これも10年くらい使用してますがガスでしか使っていないのでわりと綺麗です。下の画像は専用のケトルで、家用です。
マグカップ
スノーピークのチタンマグカップ。昔から「チタン」とか「カーボン」の言葉に弱いです。アウトドア用品店で初めて手にした時、衝動買いしてしまいました。コーヒーを飲むにあたって100均のマグカップとの性能差は無いと思いますが、自己満足度がプラスされる分、チタンマグカップで飲む方が美味しく感じます。
コーヒー豆について
主に「コストコ」「 KALDI」「無印」で購入しています。おすすめはコストコで買える画像のKS スターバックスコーヒー。907gで1,558円(100g換算で約172円)と安いです。味は好みがあるので何とも言えませんが、個人的にはクセが少なくアウトドアで飲むコーヒーとしては十分な味だと思います。持ち運びはジップロックに適当な量を分け入れて持ち出しています。最近は専門店でちょっとお高い豆を購入したりする事もありますが、それでも100g 800円以上の豆は使った事がありません。高級な豆を使っても本来の味を引き出すための知識と技術が無いので、経験を積みながらちょっとずつステップアップしていこうと考えてます。
入れ方
マグカップにドリッパーを置き、ドリッパーの中にフィルターをセットします。
フィルターは接着面がお湯で剥がれてしまう事があるそうなので、折り返しておきます。何回か試した限りでは折り返さなくても大丈夫でしたが、万が一剥がれてしまうと悲惨な状況になるので念のため毎回折り返してます。
お湯を沸かします。豆の焙煎(焼き具合)によって適切な温度があるそうですが、そこまでこだわる域にはまだ達していないので、いつも沸騰させてます。
お湯を沸かしている間にコーヒー豆を挽きます。コーヒーミルの箱には目安として1杯分(140ml)に対してコーヒー豆12gと記載があります。これがどのくらいの量かと言いますと、ミルの7分目くらいまで入れた量です。
マグカップの容量が300mlなので、140mlは半分いかないくらいの量です。
ミルには約17gの豆が入ります。濃くしたい場合は豆を増やすかお湯を減らし、薄くしたい場合はその逆を行うなど、その時の気分によって色々とアレンジしてみるのも楽しみの1つです。
ミルに豆を入れたらハンドルを回して挽きます。コリコリと心地よい音と振動が手に伝わってきます。音が出なくなって回転に抵抗がなくなったら完了です。豆をミルに目一杯入れた場合、およその目安ですが160回転前後で引き終わります。挽き終わったらフィルターに移します。挽き具合(粗さ)はミルで調整できますので、色々と試しながら好みの粗さを見つけてください。私は苦くて濃い目が好きなので、中細くらいで挽いてます。
お湯が沸いたらいよいよドリップです。まずは全体が湿る程度のお湯を注ぎ、待ちます。「蒸らし」と言うやつです。正直な所、これがきちんと出来ているか未だにわかりません。多分豆の種類、焼き具合、挽き方、味の好みによって適切な蒸らし時間があると思うのですが、その時の気分で20~90秒くらい蒸らしてます。画像は60秒後のものです。
蒸らしを終えたらお湯を注いでいきます。注ぎ方も色々とあるようですが、溢れず無くならずの微妙な加減で注いでいます。専用のケトルではないのでこの微妙な加減が難しく、慣れないうちは割りばし等の細いものを伝わらせて注ぐと良いです。マグカップに適量が溜まったら完了です。挽いた豆はフィルター毎捨てます(入れ終わった直後は熱いので火傷に注意してください)。今回はミル一杯の豆を使用して淹れてみました。200ml弱くらいの量なのでちょっと濃いはず。
そこそこ美味しいです!
最後に
いかがだったでしょうか?私がドリップコーヒーを始める際、調べれば調べるほど本格的すぎる情報がたくさんでてきてしまい敷居が高そうな印象を受けてしまいましたが、適度な適当さで始めてみてもそれまで飲んでいたインスタントコーヒーとは別格の香りと味わいを堪能することができましたので、ご興味がある方は是非チャレンジして頂ければと思います。また、分かってはいましたがコーヒーはとても奥が深いです。自分の淹れたコーヒーに飲み慣れてくるとより美味しいコーヒーを求めて色々試したりしますが、なかなか思うような味が出せず、でもそれがまた楽しかったりもします。