はじめに
アウトドア用にSCHRADE(シュレードと読みます)の「SCHF36」というナイフを購入し、何回か使ってみましたのでそのレビューを書きたいと思います。
スペック
カタログ上のスペックは以下の通りです。長さはよくあるアウトドアナイフと同程度ですが、刃厚と重量に特徴があると思います。刃厚は5mmと分厚く、それに伴う重量は540gと結構な重さです。重さだけで言えばナイフと言うよりナタです。鋼材については語れるほどの知識と経験がありませんが、ナイフに良く使われる鋼材のようで、少なくとも今のところ問題なく使えてます。
- 全長:約26cm
- ブレードの長さ:約11cm
- ハンドルの長さ:約12cm
- 重量:約540g
- ブレード素材:1095ハイカーボン鋼
- ハンドル素材:TPE
- 刃厚:約5mm
付属品
ナイロン製のシースとダイヤモンドシャープナー、ファイヤースターターが付属してきます。シャープナーとファイヤースターターはシースのポケットに収納可能です(箱出しで収納されています)。シース全体の見た目は正直チープ感が漂っていますが、個人的には気になりません。シャープナーは使った事ありませんが、触った感じ目が粗いので普段のメンテナンスで使用する事は無いと思います。ファイヤースターターは普通に使えます。
値段
Amazonで5,000円弱くらいで購入しました。
購入の経緯
薪割りから調理まで、アウトドアでの「割る」「切る」「削る」を1本で賄え、多少雑に扱っても壊れない堅牢さとメンタル的に雑に扱えるであろう値段の刃物を探した結果、これを買ってみようとの結論に至りました。切れ味は実際に使うまでわかりませんが、まぁ、最悪自分で研げば使い物になるくらいにはなるだろうと思ってましたので、これに決めた要因はやはり刃厚5mmでフルタングという、いかにも丈夫そうな構造と、5,000円未満という値段になります。
使用感
切れ味
よく刃物関連の動画にある紙をスパスパと切るような、そういう切れ味はありません。研げば切れ味は上がると思いますが、しばらくは箱出しの状態で使用してみます。
バトニング(薪割り)
回数は少ないですが、3cm~8cmくらいの太さの薪を20回程度バトニングしてみました。刃厚があるおかげか、思ったより簡単に割れました。また、強く叩いても壊れる(折れる)気配はまったく無く、刃こぼれもありませんでした。ただ、薪割りだけの視点で比べると、個人的にはナタの方が使いやすいです(斧は使った事がないのでちょっとわかりません)。それと、些細な事ですがコーティングがちょっと削れました。
フェザースティック
面倒なので滅多に作りませんが、一応性能評価の一環でチャレンジしてみました。そもそも慣れていないので何とも言えませんが、それっぽい物は出来上がったので、作りやすさはさておき一応作れる事は作れます。
食材(鶏肉)
普通に切れます。対象物が柔らかいので刃の厚みによる切りにくさは感じません。おそらく肉系全般はストレスなく切れると思います。
食材(トマト)
最初の切り込みを丁寧に行えば、あとはすんなりと切れます。もっと潰れるように切れるのかと思ってましたが、意外と大丈夫でした。最初の切り込みはナイフの先端で刺すように行なうと上手くいきます。
食材(たまねぎ)
ちょっと苦戦します。ある程度硬さのある食材は刃の厚みのせいで途中から刃が進まなくなります。そのまま力を入れれば刃は進みますが、結構な力を入れるのでちょっと怖いです。刃が進まなくなったらバトニングのように叩く事をお勧めします。切ると言うより叩き割る感じです。1/4くらいの大きさから細かくする場合は特に問題なく切れます。
食材(じゃがいも)
たまねぎより厄介です。初めから叩き割るイメージで切る事をお勧めします(実際割れます)。皮むきは、まぁなんとか想定内のレベルでできます。
まとめ
薪割りであればナタや斧、調理であれば包丁や細身のナイフの方が圧倒的に使いやすいです。用途に応じた道具を持っていて、設備の整ったキャンプ場に車で行くような場合は、わざわざこのナイフを買う必要は無いと思います(多分出番は無いです)。あえてナイフ1本で外遊びを楽しんだり、ゴツいナイフにロマンを感じるような人(私)にとっては、とてもコスパの高いナイフだと思います。それぞれ専用の道具には敵わないものの、薪割りから調理までをなんとかこなしてくれます。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。